釣行記   リストへ戻る

2004GWの巻 釣行日:2004/5/1-5/3、5/9 天候:いろいろ
GWといえば、どこか遠征でもしたいと思うのが普通でしょう。
でも、香川県に住んでいると、遠征するより地元の池回ったほうが
楽しい釣りができそうなので、今回も四国を離れることなく、適当に
釣り歩いていました。下手に遠征なんぞすると、この前の池原七色釣行
のように無残な結果になることも.....。やっぱり、地元が一番か.......。

ということで、GW僕はどこに行ったかというと、まず今治に行った。

目的は50オーバーを釣るということ。それと、
West Rodのテスト(ラインDT#8、バスバグテーパー#8)
さらにプライマリーを塗布し、改良したWest's Popperのテスト

この3つが今回の目的。
といっても、まあ、釣りをすることに変わりないけど.....。


今治はとにかく小さい池が多い。そしてこういう堰堤がたくさんある

堰堤を見つけたら、とりあえず登ってみる。そして堰堤の両端を
見ると、たいてい子バスがヒョロヒョロいたりする。
そして岸からちょっとやって、よさそうなら、浮かぶ。

この繰り返し。

もし堰堤にバスがいなくても辺りを注意深く見ていると、
決定的ものが落ちてたりする。そう、ワームとか。

今回は、ちょうど産卵中のバスも多かった。

孵化した子を守るポストのオス。

人が近づいても逃げない。そっとしておいてあげよう。

産卵中のバスは餌を食わないし、フライのような小さなものには
ほとんど反応しません。だからネストにワームを落としたり
無理やり食わせようとするのはちょっと....いやらしい。

ネストのオスは、大きな魚が近づいてきたりすると、体を張って
追い払ったりする。以前この時期に足ヒレに体当たりしてくるバス
もいたくらい。足ヒレにだよ!それくらいこの時期のバスは
特殊な状態なんだね。そして釣果も結構厳しかったりするのだ。

ということで幾つか野池を散策し、今回のお目当ての池に到着。
この池は有名な池で、一時釣れれば50という話は聞いていた。
しかし何度も来ているが、そこまでのサイズは釣れたためしがない。
ただ、池の奥には流れ込みがあり、そこには良型が集まるようだ。

流れ込みに到着。



木が覆いかぶさり、投げにくい場所。しかしこの程度ならまだマシか。
右上にループのアッパーを通せる隙間もある。ロッドを傾けて振り、
それにあった角度でループを作り、バグを落とせばいい。
しかし!
問題はバックキャストだ。後ろをみると、ちょうどその方向に枯れ枝が
覆いかぶさってるではないか。いかん!ここはまともなキャストは無理だ。

では僕のもっとも得意とする別の方法で....。

横断している竹の棒手前に一旦軽くキャストする。
そして思い切りホールを利かせ、ライナーで低空ピックし、
すぐに切り替えして超ナローループで入れる。

こういうところを年中攻めていると、変な技ばかり上達する。

ところで、そもそも、なんでグラスなのか?
Westロッドを単なるレトロロッドだと思ってはいけない。
じつはこれ、ただのレトロロッドではないんだよ。

こういうところを攻めるのに僕が絶対適しているって思うロッドなだよね。
やってみりゃわかります。まあ慣れもあるけど。こういうところで
必要なラインはBBT(バスバグテーパー)でもWFでもないってこと。

ずばり、今回テストしたかったのはそういう使い方。

使用ラインはDT8番の先端を4mカットした自称、BDT(バス用のDT)。
これが中距離〜接近戦で小細工するには最適なはず。
バスバグテーパーを10m未満でキャストしても投げにくいだけすわー。

まあ、能書きはいいので次に進もう。

結果的に、この流れ込みへのキャストはまあ、決まった。
もうちょっと奥に入れたかったが、90点くらいだった。

流れに乗ってポッパーが移動.....

そして次の瞬間



ゴボ!


うれしい40オーバー。

ちなみに、このバス、背びれの先端が何本か丸まって折れてた。
たぶん、何度も釣られ、強引にブッシュや倒竹から引き抜かれて
そうなったんだと思う。ひどいねー。ちなみに僕は優しくズリ上げたぞ。

で、引寄せた時、もういっぴきデカイのが一緒に戯れて、
また引き返していった。

そいつを狙おう。ちょっとポイントを休ませるために間をあけ、
フライを結びなおした。そして再度流れ込みに向かい、ポジションをたて直した。

一旦竹手前にキャストする。フン!と慣性をつけ、
素早くロッドを押し出すと同時にホールを利かせ、超ナローで押し込む。

2度目のキャストは完璧に決まった。導水溝の真下に入った。

泡に揺れ、水面をゆっくり移動するポッパー。

こういうのもデッドドリフトだよなぁ〜

とか、心の中でつぶやいていると、


ドバ!



さっきよりもちょっと大きい43cm

ここのバスの色、いかにもバスというブロンズバック。

40オーバーが2匹も出たので嬉しかった。

よしよし。

その後も数箇所の野池を釣り歩いた。
おかっぱリでも結構釣れる。
しかし、どこも35cmに満たないサイズが多かった。

こんなのとか


こんなのとか

これは結構あった。40くらいはあったような....。

キャストをミスり、ラインが枝にかかったまま、バグだけが水面で宙吊り。
チョンチョンと波紋を立てていると、ゴボ!と出てしまい、ぶら下がり状態。

ちなみにバグはドッグウォーカー。このフライ、見てくれ以上に釣れる。


ちなみにロッドはWestのプロトタイプ。リールはマーキス8/9マルチ。

ちなみにリールにはウェイトを巻いてバランスをとってある。
ウェイトとは板重りのこと。これをスプールに巻いてバランスをとる。
今のグラファイトには必要ないが、グラスやバンブーには昔から
行われていた方法で、自重よりも全然軽く感じる。

今回はラインがレモングリーンなのでブランクカラーにも同系色でマッチする。

なかなかいいでしょ。自分で言うのもなんですが、超かっこいい。

ヘアバグで釣れた38cm。

これは藻穴から出た。

とにかく2日釣りまくった。全部で150匹くらい。




朝から晩まで。バスばっか。


夜までやっちゃったからね。
もう、十分満足なんだけど、
デカイの出るんではないか!っと、ついつい、やってしまうわけ。

ということで今回の釣行、当初の目的は半分以上達成できた。

まずロッドの特性。これは今回非常によくわかった。
ただ遠くに投げる目的ならグラファイトのほうが良いが、実際に今治のような
野池フィールドでは、遠投するというよりも、別の次元での使用頻度のほうが
断然多いってこと。それがよーくわかった。オーバーハングした木の中に
入ってアローキャストもやったし。アンダーハンドでバグをスキッピングさせたり。

典型的な野池シチュエーションの中で使いまくった感想、それは、
思い描いていた以上に納得できるロッドだった。フィリプソンのバス
アクションモデルと比較したら若干バットがやわらかいということも、
実感できた。次回のプロトモデルはそろそろ出来上がるはず。
改良の方向性は間違いないことがよくわかった。

ところで、West's Popperはどうだったかというと、プライマリー処理の
効果はほとんど認められなかった。やはり同じように前面に亀裂が入り、
そこからべろーっと剥がれました。あれはポリエチレン素材を見直さないと
無理だということがよくわかりました。ポッパー注文してる人待ってください。
かならず、いいモノ送りますから。

それともうひとつの目的、50オーバー、これは未達成。
年々厳しくなるバスのサイズ。
これまで毎年50オーバー釣ってきましたが、
今年はヤバイ。たぶん無理でしょう。
池原釣行も見事にコケたし....。

ということで、今治をあとにするのでした。

夕焼けと今治の野池

高松へ帰る



翌日

GWの最終日、磯釣りT氏から連絡があり、ボートで釣りすることになった。
以前から気になっていた野池とダム湖へと向かった。



この日の天候はどしゃぶりの雨で、T氏も僕もズブ濡れになり、
ボートも水かきするほど浸水していた。
それでも雨の中、ひたすら釣りをする。

GW最終日にこんな大雨になるとは。

しばらくして、あまりの豪雨に一旦上がることにした。

T氏もカッパを持ってなかったので二人ともズブ濡れ状態。

ウィンドブレーカーが肌にペッタリとはりつきながら
T氏:「さむい、さむい、さむい」

そして
コンビニで買った食事をとるT氏。どこにいるか



家の軒下で、寒さに振るえるT氏

しかも、冷たいざるそばを食べている。
なぜこんな雨の日にざるそばを買ったのだろう。

せめて暖かい缶コーヒーでも、っと横の自販機にいくと
すべてコールドであった。なんということだ。

ブルブルブル、さむい、さむい、さむい。

ということで、結局この日は雨にズブ濡れになったまま、温泉に入り
帰ったのでした。やはりカッパはちゃんと持っていくべきですね。
カッパ買うぞー。今年の梅雨までには。


この日の最大サイズ41cm

ということで、GWは寒さに振るえて終わったのでした。


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