レポート・釣行記   リストへ戻る

昔ながらのポッパーパッケージ その2 2012年3月4日
天候:曇り


早いものでもう3月になりました。

今は本業の会計事務所の仕事が、1年で一番忙しい時期なので、

毎晩帰宅は23時以降。土曜日も毎週出社。

この前、22時ごろに帰ったら、ウチの奥さんから、

「あら、早いわね。」 などと言われる始末。

それでも3/15以降になれば、確定申告も終わるので一息つけそうです。


これを乗り切ればまた楽しいバスバギングのシーズン到来!

苦楽は一対のもの。

苦しみがあるから楽しみもあるのですね。

そう思えば、何事も頑張れます!

ということで、来週あたり、↓のタックルで釣りに行こうと思ってます。



Fenwick HMG + フルーガー1495

ちなみに写真のポッパーは2月中に作成したWPです。

今回は、カスケットさんに販売を委託する予定です。





毎日残業から帰ってコツコツ作り上げたWEST'Sポッパー。

実は今回より、使用するフォームを国産フォームに変えてます。


フォームといっても、ご存知の通り、いろんな種類があるんですが、

ポッパーヘッドに向くものとして既に一般的になっているのが、EVAというフォームです。


これは別名サンダルフォームと呼ばれ、名前の通り

ビーチサンダルの底材などに使われているものです。


サンダルの底材ですから、千切れにくく、丈夫で軽い。

確かにポッパーヘッドには最適だと思われます。



この一般的に入手できるEVAシリンダーフォームは、

アメリカのフライ用品卸であるWAPSI社が取り扱っていて、

ショップによってサンダルフォーム、ソフトフォームなど名称は様々です。


ちなみにレイニーズ社もEVAのシリンダーフォームを取り扱っていますが、

こちらはWAPSI社とは別の製品らしく、若干硬くて重いです。

やはりWAPSI社のフォームが一番!

今まで、ずっとそう思って使ってきたわけですが、若干不満もありました。



その不満とは、段差が付いてしまっている点です。

まあ、気にしなければ、この程度の段差は、どうでもいいのですが、


塗装するとなると、これではやはりダメなんです。

だから写真のようにアルミの筒に挿入して、ライターで炙ったりしてました。

そうすることで段差が消え、すべらかな下地になる。


しかしこれをやると、フォームが熱で収縮し、サイズが小さくなってしまうのです。

下手したら1ミリくらい、平気でサイズが小さくなります。

これではダメです。


そもそも、なぜ段差が付いているのでしょう?


その理由は、ドリルで抜く際に一気にやるからそうなるワケで、

フォームがゆがまないように時間をかけて抜けば綺麗に抜けます。


それならば、もう自分でヘッドから作ってしまえ!


ということで、フォームメーカー数社にサンプルを取り寄せ、

ポッパーヘッドにより最適な国産EVAフォームがないか調べてみました。



取り寄せたサンプルの説明には化学式などのほかに、

密度、引っ張り強度、伸び、引裂強度、圧縮歪率、過熱寸法変化、

発泡倍率などの数値が書かれていて、特に比重(g/cm3)は参考になりました。


これを見て判ったこととして、

フォームというのは基本的に、発泡倍率が高くなればなるほど比重は軽くなり、

強度が下がって表面が粗くなる......ということです。


要するにポッパーヘッドとしての用途からすると、

軽い分には良いが、軽くなって柔らかすぎると型を作れず、塗装も出来ない。


つまり、その点をどこで妥協するかという問題になります。


そういう点で、やっぱりEVAフォームは優れていて、

そのなかでも今回、より最適と思われるEVAフォームを見つけました。


それはWAPSI社のものより明らかに軽く、

強度も遜色ない発泡倍率12のEVAフォームです。


さすが国産!

といってもWAPSI社のフォームがどこで作られているかは知りません。


ということで早速そのフォームを注文しようと見積依頼したところ、

もともと建築資材だからか、

とんでもないバルクサイズでしか買うことが出来ず、

家でいくつかに切り分け、ようやくこのサイズに落ち着きました。



ここから一体いくつのポッパーヘッドがとれるでしょう?

もう一生フォームには困りそうにもないくらいでしょうか。

こんな感じで抜いていきます。




じつはこのようにして作られたのが、今年2月と今回のWPです。


2月のWP-0101 SIZE1/0


3月のWP-0706とWP-0101 SIZE6


今回製作した6番フックのWP-0607(Fl.Yellow)WP-0101(ブラック)


さらに今回はパッケージも変更します。

前からやりたかったセロハンパッケージを使用!



左が今までのOPP(ポリプロピレンフィルム)、

右がわざわざ海外から取り寄せた本物のセロハンパッケージ。

WEST'Sポッパーには、どうしても、このパリパリのセロハンパッケージが欲しい!


昔、スナック菓子のオマケとか、よくこの袋に入っていたでしょ?懐かしい!


このセロハンは、今では包装にはほとんど使われなくなっている。


すぐにクシャクシャにシワがよるし、光が反射して中身が見ずらい。

商品を包装する機能としてはやはりOPPの方が品質が高い。


しかし、実はセロハンは石油化学製品ではなく、

パルプから作られるので燃やしてもOKなエコパッケージなのだ。



昔のフラポッパーはもちろん、1970年代ごろのポッパーは、

皆、セロハンで包装されていた。



だからコストがかかっても、WEST'Sポッパーもセロハンパッケージ!


もともとWPはポッパーというモノを売っているワケではないんです。

釣り人が一生か、できるなら二生費やしても楽しみたいと思わせるほど楽しい

アメリカのバスバギングの魅力も売ってるつもりです。

だから皆さんも、ぜひ1個いかがでしょう?

きっと、生まれ変わっても、またこの釣りをやりたいと思うこと間違いなしです!(笑)



ちなみに今回のポッパーはカスケットさんより販売予定です。

フックサイズは6番なので、出来ればロッドは6-7番あたりの

カーボンロッドで使うのが良いです。

速いラインスピードでテンポよく岸際を狙ってみてください。

ボクも来週、このタックルでやってみます!!!



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