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 Masahiro Ota

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フライタックルの基本 フライロッド フライリール フライライン リーダー・ティペット アクセサリー


現在、市場には性能、機能面で非常にすぐれた製品が五万とあります。しかしバスを釣る上で、このような高機能のフライリールが必ずしも必要かというと、実際には過剰であると言わざるを得ません。バスは体中血液が少ない魚で、フッキング後もカミーやボーンフィッシュのように持久力をもって突っ走る魚ではありません。従って、リールでのやり取りが迫られるようなケースはほとんどなく、ラインを持つ手で充分対応できます。これらのことからリールの必要十分機能を考えると、ラインを出し入れし、格納するのに充分なキャパシティーと堅牢性が備わっていれば充分使用できると言えます。

フライリールのタイプ
フライリールには大きく分けて次の3つタイプがあります。●シングルアクション●マルチプライヤー●オートマチック
シングルアクションはスプールに直接ハンドルノブが取り付けられ、ハンドルノブ一回転でスプールが一回転するタイプです。マルチプライヤーは、ギヤに直結したアームにハンドルノブが取り付けられ、ギヤを介してスプールがマルチプルに回転するタイプです。ギヤ比は1:1.5や1:2程度のものが一般的です。オートマチックリールはハンドルノブはついていません。金属プレートによるスプリングが内蔵されています。このスプリングはラインを出す度に巻かれ、リトリーブレバーを操作することで自動的に巻き取ることが出来ます。マルチプライヤーとオートマチックはラインスラッグを素早く巻き取れる点では非常に機能的であると言えますが、重量があり、最近ではほとんど製造されなくなっています。

フライリールの構成
フライリールは4つの基本コンポーネンツで構成されています。金属製のボディ、リールフット、スプール、そしてドラグなどのテンションメカニカルパーツです。
ボディおよびスプールは1900年代から現在に至るまでずっとアルミが使われてきました。製造にはダイキャストと呼ばれる鋳造やプレスまたはマシンカット(バーストック削り出し)などで作られます。ダイキャストやプレス製品はコスト的に非常に安価なものが多く、7千円も出せば良いものが買えます。マシンカットの方はこれに比べ高価なものが多く、精度、剛性感などの質感において優れています。

ドラグ機能
最近のリールにはほとんどすべてにドラグ機能がついています。ドラグ機能とはリールからラインを引き出す際に負荷を与える機能のことです。この機能の目的はダメージを与えるような大きなテンションをリーダーに与えることなく、魚の動きを抑える目的で使用されます。メカニズム的には二つのタイプがあり、ディスクとクリックがあります。クリックタイプはスプールに取り付けられたギヤに直接ラチェットを当てることで回転に負荷をを与えるものです。負荷の強さは調整できるものと出来ないものもあります。一方、ディスクタイプは金属のディスクプレートにコルクプレートなどを密着させて摩擦を発生させるメカニズムです。ディスクタイプはクリックタイプに比べ、負荷調節をキメ細かく設定することができ、より大きな負荷を発生させる構造上のキャパを持ち合わせています。もし、あなたが魚とのやり取りでドラグを多用するような大物バスばかりを相手にするのであれば、ディスクタイプのリールを購入すべきです。それ以外の場合はクリックタイプで充分だと思われます。

ドラグ補完機能
ドラッグ機能を補完する機能として、パーミングリムやカウンターバランサーを備えているモデルもあります。パーミングリムは魚の突進を直接手のひらで制御する機能で、 ほとんどの場合はリールファイトを前提とした超大物のためのものです。カウンターバランサーはハンドルノブの対角線上に取り付けられたウェイトのことを指します。このウェイトはスプールが高回転する際、ハンドルノブによる重量の偏りによって、リール本体がウォブリングするのを防ぐためのものです。

リール本体の重量
これはロッドとのバランスで決まります。一般的にはロッドにリールを装着した状態でグリップを握り、力を抜いたとき、ロッドのティップが極端に下がりやすい、又は上がりやすいものはバランスが悪いといえます。より完璧なロッドとリールのバランスは総重量が軽い上でバランスが取れているものだといえます。バンブーロッドには重いリール、グラファイトには軽いリールでバランスをとることになります。

ラインキャパシティー
ゆとりを持ってラインが格納できることが必要です。バスに多く使用されるWF7・8・9番ラインであれば、ナロースプールタイプで大体 3.5インチから4インチまでが対応できるサイズの目安です。もちろんリールにライン番手が明示されている場合はそれに従うに越したことはありません。バスはさほど走る魚ではないので、バッキングラインも事実上ほとんど必要ありませんが、通常はスプールのかさあげとして許される限りのバッキングを下巻きとして巻いておくことが必要です。そうしないとラインにコイル状の巻き癖がつき、ライントラブルの原因となります。

リトリーブ方向
リールは左巻き、右巻きがあります。これは結構重要な問題です。通常は利き腕でロッドを持つので右利きの人は左巻き、左利きの人は右巻きが効率よいといえます。リールによっては簡単にスイッチできるものもあります。

表面塗装と手入れ
黒鉛塗装、エナメル塗装、アルマイト処理、ウレタン塗装、エポキシ樹脂塗装、焼付け塗装などさまざまです。最近のリールはアルマイトや焼付け塗装が多くなり、耐久性も強靭になっています。それでもロッドへのセットアップ時には路面に置くことが多いので大抵のリールはボトム付近から塗装が剥げます。大切なリールは、なるべく路面に置かない方が良いと思います。使用後は汚れを落とし、出来ればボナンザなどの表面保護材で磨くといつまでも美しい状態が維持できます。そうすれば後でネットオークションでも高く売れます(笑)。また、ドラグや、ラチェットテンションは使用しないときは緩めておく方がよいでしょう。


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